【はるかぜ通信第7号】ここで『つながる』~ そのままの自分で大丈夫ですよ ~

はじめに

はるかぜ就労支援プログラムには、〈生きづらさ〉を抱えつつも就職や復職等に向けて歩んでいる人たちが集まっています。

一人ひとりを大切にする、温かい雰囲気のある場所です。

「自分が嫌で、自信がない。変わりたい気持ちはないわけじゃないけど、怖くて踏み出せない…」

「自分の悩みや息苦しさを誰かに相談したいけど、きつい言葉をかけられたらどうしよう…」

そんな不安や葛藤を抱える人の味方でありたい想いから、私たちは今号を制作しました。

はるかぜは、誰もが自分の〈うまく生きられない〉を受けとめてもらえる場所。

今号を通じて、はるかぜ就労支援プログラムに興味を持っていただけたら嬉しいです。

はるかぜ通信とは?

はるかぜクリニックの就労支援プログラムが定期発行している広報紙です。

就労訓練の一環として、プログラムに参加しているメンバーの皆で協力して企画・制作をしています。

目次

Part.1(今ココ!)

  • 特集:生きづらさを語ろうの会
    • トークメンバー紹介

Part.2

  • 特集:生きづらさを語ろうの会(前編)
    • 1.他人とかみ合わない自分のカタチ
    • 2.自分のつらさに気づけない
    • 3.自己肯定感の低さに向き合う

Part.3

  • 特集:生きづらさを語ろうの会(中編)
    • 4.心の病気のこと、どこまで話す?
    • 5.苦しい時に、助けを求める難しさ
    • 6.生きたいのに、うまく生きられない

Part.4

  • 特集:生きづらさを語ろうの会(後編)
    • 7.人間関係で苦しんだ……それでも、誰かと繋がる意味
    • 「ピアサポート」の繋がり
  • はるかぜ通信・不定期連載コーナー「マイレコメンド」

Part.5

  • 就労支援とつながるためのQ&A
    • 就労支援ってどんなところ?
    • どんな雰囲気の場所なの?

Part.6

  • はるかぜ利用体験エッセイ「転機」
  • はるかぜの繋がりの先に
    • はるかぜに繋がった後のステップ
    • 生きづらさで繋がって、その先に繋がっていくということ(就労支援PG講師コメント)

特集:生きづらさを語ろうの会

はるかぜ就労支援プログラム(以下:就労支援PG)のある日のメンバーで、「生きづらさ」についてのトーク会を開きました。

それぞれがどんな生きづらさを抱え、どんなことを考えているのか、自由に語り合う私たちの様子をお届けします。

自分の生きづらさを打ち明けることは、難しさや怖さもあります。

一方で、生きづらさを言葉にして共有することは、話す側にとっても、聴く側にとっても、ひとりで抱えていた心の重荷を少し下ろしてくれるものです。

弱さを見せあえるからこそ支え合える関係が生まれたり、生きるヒントを得られたりすることもあります。

また、トーク会の内容をお届けする中で、就労支援PGにいるのはどんな人なのか、ここがどんな雰囲気の場所なのかについて、知ってもらえる機会になればと思います。

そして読者のあなたとも、悩みや生きづらさを分かち合えたら嬉しいです。

かつ丼

30代 ADHD

学校や職場などで攻撃されることが多く、仕事や人間関係がうまくいかない悩みを抱える、クローズ就労(※1)の会社員。休職中。

よもぎ

40代 強迫性障害

見た目が幼い40代。年齢を言うと大抵驚かれる。小中でいじめを経験。鬱や人間関係でひきこもり歴 約13年。主治医のおかげで病状や生きづらさは快方に向かっている。

ダイ

20代 不安障害

学生時代に不登校・いじめを数回経験。人間関係での疲れやすさや、低い自己肯定感が悩み。ひきこもりを経て現在は就職を目指す。

アキ

30代 うつ病

職場での人間関係に悩み、うつ病を再発。心配性で考えすぎてしまうのが最近の悩み。3年間の自宅療養を経て、セミオープン就労(※2)で転職予定。

(※1)クローズ就労:一般枠で障害非開示で働くこと。反対に、障害者枠で障害を開示して働くことは「オープン就労」という。

(※2)セミオープン就労:一般枠で、障害を一部の人にのみ開示して働くこと。

参加者のプロフィールについて

メンバーのプロフィールやトーク会の内容は、各メンバーの合意・承諾の上で掲載しています。

トーク会の内容はプライバシーに関わるものもあるので、はるかぜ通信に匿名で掲載する以外は、会の中で見聞きしたことを決して外部に漏らさないというルールで実施しています。